
画像は、三鷹市大沢にある「御塔坂(おとうざか)横穴墓群」を東から見たところです。三鷹市の遺跡番号22番の横穴墓群です。
御塔坂横穴墓群は、三鷹市大沢4丁目付近の国分寺崖線中腹に位置する、市内で最大規模の横穴墓群で、墓の分布は市境を越えて調布市域にも及んでいます。宅地化が進んだために見学できる古墳は残されていませんが、これまで17次にわたる発掘調査で19基が確認されているようです。画像の中央の道路とその周辺にほぼ横一列に並ぶように配置されており、多くの横穴は天井などを失った状態で地下に埋没しているそうです。ちなみにこの道路の整備に伴う調査は当時、「横穴ストリート」の名でメディアに紹介されたそうです。
この御塔坂横穴墓群の東側の区域については、新たな横穴の発見の見込みはないことが判明していますが、西側の「羽根沢台横穴墓群」との間にはまだ多くの未発見の横穴墓が存在すると考えられています。
この横穴墓群の名称は、国分寺崖線から野川に下る「御塔坂(おとうざか)」に由来するそうで、この「御塔坂」は、江戸時代の地誌『新編武蔵風土記稿』に登場する「うとう坂」に由来するそうです。ではなぜ「御塔坂」が「うとう坂」になったかは、諸説があり定かではないそうです。「御塔坂」は現在は、バス停や交差点名として残されています。
<参考文献>
三鷹市教育委員会・三鷹市遺跡調査会『御塔坂横穴墓群 Ⅰ』
- 2013/12/26(木) 01:08:23|
- 三鷹市の古墳・塚
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こんにちは。
横穴墓の場合は埋もれて未知の存在になっているものがまだ結構ありそうですよね。そういう所だと開発の途上で見つかって最後はこんな風になる例が増えてしまうんでしょうね。
- 2013/12/26(木) 10:41:59 |
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- kanageohis1964 #-
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kanageohis1964さま。
いつもコメントありがとうございます。
三鷹市内にはまだ多くの未発見の横穴が残されている可能性が高いようですが、やはり開発の際に発見されて、調査された後に破壊されてしまうパターンが多いように思いますよね。。。
- 2013/12/28(土) 23:06:41 |
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- ご〜ご〜ひでりん #hzwp2T5Q
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