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古墳なう

「大都市、東京の失われた古墳を探せ!」をテーマに、 ご〜ご〜ひでりんが実際に現地に足を運んで確認した古墳や塚の探訪記録。

小山市「宮の内古墳群 7号墳(お鍋塚)」

069 宮の内7号墳1 2

 今回は、小山市粟宮に所在する「宮の内古墳群」の最終回。
 画像は、「宮の内古墳群7号墳」を北西から見たところです。

 地元では「お鍋塚」と呼ばれているこの古墳は、宮の内古墳群の南端に位置しており、位置的に宮の内古墳群には属さないのではないか?とも考えられているようですが、現代の地籍によって古墳群に含まれているそうです。

 私が見学した際、ひょっとしたら上円下方墳なのではないか?という印象を持ちましたが、『小山市遺跡分布図・地名表』によると径30メートル、高さ3メートルの円墳であるようです。おそらくは2段築成なのかな?

 よく残っている古墳だと思います。。。


069 宮の内7号墳2

 墳丘南側の墓地から墳頂部に登ることができます。

 この7号墳の近隣にお住まいの旦那様と立ち話をする機会に恵まれましたが、この地域にはもともと塚が多く、旦那様がお住まいの区画でも宅地開発の際に塚を壊したのだとおっしゃっていました。

 分布図を見ると、この7号墳は単独墳であるかのような印象ですが、実は周囲にも多くの古墳が存在したのかもしれませんよね。。。


069 宮の内7号墳3

 墳丘上にはお地蔵様が祀られています。


069 宮の内7号墳4

 墳頂部から見下ろしたところ。
 地上から見ると上円下方墳ではないかとも感じましたが、墳頂部から見ると2段築成の円墳かなとも感じます。


069 宮の内7号墳5

<参考文献>
小山市教育委員会『小山市遺跡分布図・地名表』
小山市史編さん委員会『小山市史 史料編 原始 古代』


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  1. 2023/01/05(木) 23:55:06|
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小山市「宮の内古墳群 5号墳+6号墳」

065 宮の内6号墳1

 今回は、小山市粟宮に所在する「宮の内古墳群」の5号墳と6号墳です。
 最初の写真は6号墳になります。

 前回紹介した4号墳の南東約60メートルに位置する円墳で、径は約13メートル、高さ約1.2メートルと比較的小さな古墳です。


065 宮の内6号墳2

 画像は「宮内6号墳」です。

 ちなみに、写真の手前中央から左奥に向かって弧を描いている道は、旧鎌倉街道なんだそうです。
 この道沿いにあるので、古墳自体は比較的容易に見つけることができるのですが、この旧鎌倉街道はあまり人が歩かなくなっているのか、落ち葉が降り積もったままになっていました。

 こうした地形も保存されて、もっと活用されるといいなあと感じます。。。


064 宮の内5号墳1

 6号墳の横をザクザクと北西に向かって歩くと、およそ50メートルほどで「宮内5号墳」にたどり着きます。
 なかなか深い藪なので、突撃するのであれば真冬に訪れないと、夏はちょっと厳しいかもしれませんね。。。

 この古墳は、平成6年(1994)に墳形を確認するための周湟調査が行われており、なんと、墳丘は二段に築造された方墳であることがわかっているそうです。
 北辺で幅6.8メートルの周湟が確認され、また周湟の外縁に周堤と思われる高まりも確認されています。古墳の規模は、周湟の幅も含めると一辺49メートル前後の方墳ということになるようです。

 葺石や埴輪は確認されていないようですが、ボーリング調査によると、長さ7メートルを超える横穴式石室が想定されているようなので、今後の発掘調査が楽しみな古墳です。


064 宮の内5号墳2

 5号墳の墳頂部の様子です。
 多少の撹乱が見られるようですが、盗掘されているのかな?
 それにしても、4〜6号墳はかなり近距離で密集している状況ですが、3基ともに土地の所有者は違うのだそうです。
 古墳群中最大の規模であるこの5号墳はかなり良好な状態で残されているようですし、良い状況で古墳が保存されることを祈ります。。。

<参考文献>
小山市『小山市史 史料編・原始 古代』
小山市教育委員会『小山市遺跡分布図・地名表』
 

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  1. 2023/01/04(水) 18:54:33|
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小山市「宮の内古墳群 4号墳」

063 宮の内4号墳6

 今回は、小山市粟宮に所在するに所在する「宮の内古墳群 4号墳」の現況です。
 この4号墳も以前に一度見学したことがあるのですが、1号墳の状況がかなり変わってしまったことを知って、あらためて見学に訪れました。

 なんと!驚いたことに4号墳の所在地への入り口は鉄の扉により閉ざされていました。「立ち入り禁止」と「防犯カメラ」の看板が設置されていて、人を寄せ付けない感じです。

 4号墳がどうなってしまったのか、気になるところです。。。


063 宮の内4号墳1

 これは在りし日の4号墳の写真です。
 少々荒れた印象はあったものの、墳丘は残されていました。

 『小山市史 史料編・原始 古代』によると、規模は径約15メートル、高さ約1.5メートルで、円墳だと考えられていたようです。


063 宮の内4号墳2

 写真では少々わかりにくいのですが、墳丘には石段が設けられており、墳頂部には祠が祀られていました。
 学術的な調査が行われていないので古墳としての詳細はわからないのですが、立地的には古墳である可能性は高そうです。。。


063 宮の内4号墳3

 見学したのは3年半ほど前ですが、たまたま敷地から出てきた土地の所有者らしき方に古墳を見学させていただきました。
 墳頂部に祀られた祠も、当時はまだ所有者により供養されていた様子が伺えます。

 今回訪れた際、偶然にも敷地内に出入りしていたという方にお話をお聞きできたのですが、当時の所有者は残念ながら亡くなられて、古墳の敷地は現在は別の方の手に渡っているそうです。

 入り口が閉じられているので中の様子はわかりませんが、工事が行われて整地されたそうで、古墳はなくなってしまった可能性もあるのではないか?ということでした。。。


063 宮の内4号墳6

 ちなみに小山市に確認してみたところではこの4号墳の現況は把握していないそうで、古墳の現状はわかりません.
 ただし、鉄の扉のわずかな隙間から中を覗くと、塚状の高まりが残されているようにも感じます。
 なんとか4号墳が残されているといいなあと思いますが、真相はまたいずれ。。。
 

063 宮の内4号墳4

 かつては入り口の右側に謎の高まりがあり、頂部に祠が祀られていました。
 古墳ではなかったかもしれませんが、塚の周囲には多数の河原石が置かれていて、ちょっと気になる塚でした。
 この塚は今はなくなってしまったようです。。。


063 宮の内4号墳5

 角度を変えてみたところ。
 左端に写っている犬のオブジェは1枚目の写真にも写っているので、なんとなく位置関係がわかっていただけるかと思います。
 1枚目の右端になくっていますよね?塚。。。
 

063 宮の内4号墳7

 その向かい側にやはり塚状の高まりがあって、こちらにも祠が祀られていました。
 なにかと気になる一帯だったりするのですが、古墳が失われてしまわないことを祈ります。。。

<参考文献>
小山市『小山市史 史料編・原始 古代』
小山市教育委員会『小山市遺跡分布図・地名表』


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  1. 2023/01/03(火) 18:39:50|
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小山市「宮の内古墳群 2号墳+3号墳」

061 宮の内2号墳1

 今回は、小山市粟宮に所在する「宮の内古墳群」の第2回目。
 最初の画像は、西から見た「宮の内2号墳」です。

 前回取り上げた「1号墳」からわずかに100mほど南西に位置する古墳で、墳丘測量調査の結果、高さは2.6メートルで、後世の撹乱・変形の可能性はあるものの、現状は17m×21mの方墳状を呈することがわかっています。


061 宮の内2号墳2

 東から見たところ。
 この2号墳の周囲は比較的開発が進んでいて宅地に囲まれているのですが、よく残ったと思います。

 ちなみに3年半前に訪れた時は、墳丘上はかなり藪っぽかったのですが、現在は墳丘上の草が刈られていて、古墳の全貌が見渡せる状況でした。。。ヾ(〃^∇^)ノわぁい♪


061 宮の内2号墳3

 墳頂部の様子。
 わずかな窪みが見られ、おそらく盗掘が行われていると考えられますが、特に露出する石室材などは見られないようです。


061 宮の内2号墳4

 これは3年半前の写真。
 墳丘上は今よりもかなりの藪でした。。。


062 宮の内3号墳

 2号墳の南東約80メートルほどの位置にあったといわれるのが3号墳です。
 現在は病院の敷地となっており、すでに消滅しています。

 地元の人とお話しした時に、「病院の場所にも1基あったんだけど、病院の建物を建てる際に壊されちゃったんだよね。。。」とお聞きしましたし、昭和の終わり頃まではあったんだと思いますが、残念ながら現在では痕跡は何も残されていないようです。

<参考文献>
小山市『小山市史 史料編・原始 古代』
小山市教育委員会『小山市遺跡分布図・地名表』


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  1. 2023/01/02(月) 19:56:49|
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小山市「宮の内古墳群 1号墳」


 今回から、小山市粟宮に所在する「宮の内古墳群」の探訪の記録です。

 この古墳群は、思川左岸の段丘上に立地しており、国道4号線の西側40メートルほどの地点に連なるように存在します。

 かつては前方後円墳2基を含む20基ほどが群在していたそうですが、その後の開発により多くは消滅。
 小山市教育委員会より発行された『小山市遺跡分布図・地名表』には宮の内1号墳から7号墳までの7基が登録されているようですが、すでに3号墳は消滅しており、現在は6基が残存するのみとなっています。


060 宮の内1号墳1

 最初の写真は、「宮の内1号墳」を西から見たところです。

 この古墳はかつて墳丘測量調査が行われており、墳丘の高さは約2.8メートルで、約2.5×20メートルの方墳状を呈していることが判明しています。

 ただし、調査当時の古墳の東側は桑畑であり、また北側に小道が存在したようであり、これらにより墳丘が直線的に削られた可能性も考えられ、果たしてこの古墳が方墳であるのか、はたまた円墳であるのかはわからなかったようです。

 古墳は、墳頂部南側にわずかな盗掘跡が存在しますが、比較的良好に残されているようです。


060 宮の内1号墳2

 1号墳を南から見たところ。
 主体部については不明であるようですが、横穴式石室の存在が想定されているようです。


060 宮の内1号墳3

 北西から見たところ。
 林の中から墳丘を見た状況です。

 ちなみにこの写真は2019年5月のものですので、3年半も前ということになります。
 この時は、南に所在する2号墳の横から畑の中を北に歩くと、ほんの1分もかからずに辿り着くことができました。

 すぐにこの『古墳なう』にて更新するべきだったのですが、もたもたしている間にかなり状況は変わってしまいました。


060 宮の内1号墳4

 最近になってすぐ横を通り掛かった際に、古墳のある敷地全体が資材置き場になっていることに気がつきました。

 周辺で地元の方にお聞きしても古墳の状況はわからなかったのですが、どうやらこの1~2年ほどの間に工事が行われたようです。

 南東側に残された雑木林の藪を突破して古墳への接近を試みますがたどり着くことができず、これは古墳は削平されてしまったかな?とも感じましたが、念のため小山市に確認してみると、なんと!古墳は資材に取り囲まれた状態で残されているはずとのこと。
 令和2年度の確認調査が行われており周溝が調査されているそうなので、古墳であることは間違いないようです。

 まだ報告書が刊行されていないのでこれ以上の詳細は不明ですが、とりあえず古墳は残存するということで一安心。。。

<参考文献>
小山市『小山市史 史料編・原始 古代』
小山市教育委員会『小山市遺跡分布図・地名表』


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  1. 2023/01/01(日) 23:18:24|
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小山市「横倉戸館古墳群7号墳」

357 横倉戸館7号墳1

 今回は、小山市横倉字戸館所在の「横倉戸館古墳群」の最終回。
 「横倉戸館古墳群7号墳」を取り上げます。

 横倉戸館古墳群に属する古墳のほとんどは台地縁辺部に集中しているのですが、この7号墳のみが少々離れた位置にあり、小山市の史跡としても指定されていないという状況です。

 小山市教育委員会より発行された『小山市遺跡分布図・地名表』では、径20m、高さ1.5mの円墳とされています。


357 横倉戸館7号墳2

 墳丘上の様子です。
 氏神様の祠が祀られています。


357 横倉戸館7号墳3

 ちなみに真夏に訪れるとこ〜んな感じ。。。
 そりゃあもう草ボウボウです。笑。

 今回の1〜2枚目の画像は2019年4月、3枚目は2018年9月のやつで、ちょっと時間が経過しています。

 最近、写真は撮らなかったものの横を通り過ぎま他ことがありますが、今でも古墳は健在であるようですが、墳丘のすぐ横に大きな看板が取り付けられていました。。。


稲荷神社4

 おまけ。
 最後に、村社である稲荷神社を参拝しました。


稲荷神社5

 二の鳥居。
 神社の主祭神は稲倉魂命(うかのみたまのみこと)です。

 創建年代は不詳であるようですが、鎌倉道の存在や言い伝えから鎌倉時代の創建と考えられています。
 宝暦11年(1761)に再営。文政9年(1826)に神階正一位を授与されています。


稲荷神社6

 境内の様子です。

 古墳群が存在する舌状台地にある神社ということで、古墳の痕跡でも残されていやしないかと期待しました。
 古墳の高まりを利用して創建された神社は日本中に数多く存在すると思っていますが、この神社にはそれらしき遺構は見あたらないようですね。。。


稲荷神社8

 境内社の八坂神社です。


稲荷神社7

 同じく境内社の蔵王神社です。

 とりあえず今回で横倉戸館古墳群は終了ですが、まだしばらくは小山市の古墳でいこうかなと思います。。。

<参考文献>
小山市教育委員会『小山市遺跡分布図・地名表』
栃木県神社庁『栃木県神社誌』


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  1. 2022/12/30(金) 17:35:11|
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小山市「横倉戸館古墳群6号墳」ー小山市指定史跡ー

356 横倉戸館6号墳 1

 今回は、小山市横倉字戸館所在の「横倉戸館古墳群」の第5回。
 「横倉戸館古墳群6号墳」を取り上げようと思います。

 最初に訪れた際に、辿り着けなかったのがこの古墳です。
 竹林内にあるのですが、周囲をぐるりと一周してみたところどこもすべて深い藪で突入できそうな場所が見当たらず、そのまま怯んでしまいまして、竹林内にあるのはわかっていたものの古墳の位置がピンポイントでわからないし、夕方暗くなってきちゃったし、という感じで挫折しました。

 今回、1号墳の所有者のS氏に色々とお話をお聞きする中、S氏自身もしばらく6号墳を見に行っていないこともあり、一緒に見に行ってみよう!ということになりまして、とても助かりました。

 S氏は古墳の位置がわかっていますので、藪をモノともせずザクザク進みます。
 私はいつものごとく「ああっ、待って、、、」みたいな感じで必死についていくという、いつものパターンです。。。笑。

 そうしてたどり着いたのが、画像の6号墳です。


356 横倉戸館6号墳2

 ちょっと角度を変えてみたところです。

 小山市教育委員会より発行された『小山市遺跡分布図・地名表』では、径20m、高さ1.5mの円墳とされているのですが、実際に現地で見学すると、帆立貝形の前方後円墳かな?とも思える、造り出しと思しき形状が見られます (画像の右側に円形の墳丘があり、左手前に造り出し(前方部?)らしき出っ張りがあるのがわかるでしょうか)。。。

 ま。実際に現地であれこれ妄想を掻き立てるのが楽しいわけで、私は深読みしやすい性格なのでまるで見当違いということも考えられるわけで、円墳かもしれませんよね。。。


356 横倉戸館6号墳3

 墳頂部には国土地理院による三角点が設置されています。


356 横倉戸館6号墳4

 6号墳の西に隣接する老人ホームの敷地からは、発掘調査により「横倉戸館11号墳」と「同12号墳」の周溝が検出されています。
 報告書が未刊行であるため詳細は不明ですが、2基ともに直径22mの円墳で、古墳時代中期後半から後期前半頃の土師器が出土しているそうです。
 
<参考文献>
小山市教育委員会『小山市遺跡分布図・地名表』
栃木県教育委員会『横倉遺跡・横倉戸館古墳群』


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  1. 2022/12/28(水) 21:11:45|
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小山市「横倉戸館古墳群 3号墳+4号墳」ー小山市指定史跡ー

353 横倉戸館3号墳1

 前回に引き続き、小山市横倉字戸館所在の「横倉戸館古墳群」の第4回。
 今回は「横倉戸館古墳群3号墳」と「同4号墳」を紹介します。

 この2基の古墳は、画像の山林内に所在します。
 さっそく見学しましょう。


353 横倉戸館3号墳2

 昭和54年(1979)2月、市史編さん室により比較的残りの良い3、4号墳についての墳丘測量調査が行われ、昭和58年(1983)には小山市の史跡として指定されています。

 前回紹介した5号墳からさらに北に入っていくと、山林内に「史跡横倉戸館三号墳 四号墳」と刻まれた石碑が建てられおり、3号墳と4号墳が現状保存されています。

 この石碑、ちょっとしたトラップが仕掛けられています。
 碑文を信じると、石碑の右側(南東)に3号墳、左側(北西)に4号墳と考えがちですが、逆です。笑。
 なぜこうなってしまったかはわかりませんが、まさか当初は反対側に逆向きに建てられていたとか???


353 横倉戸館3号墳3

 というわけで、画像は石碑の左手(北西側)にある「横倉戸館3号墳」です。

 古墳群中最も大きな古墳で、規模は東西径42m、南北径37mと、北側の裾部が若干削り取られているために東西に長い楕円形状を呈しています。


353 横倉戸館3号墳4

 古墳の南から祠が祀られている墳頂部に向かって窪みになっていて、これが参道となっています。
 なかなか大きな円墳ですね。。。


353 横倉戸館3号墳5

 3号墳の墳頂部から見下ろしたところです。

 墳頂部の平坦面にはお稲荷さんの祠が祀られています。
 この祠が建てられた際に墳頂部も若干削られていると考えられ、平坦面は抉られたような形状で、南に向かって若干傾斜しています。

 埋葬施設や、外部施設としての葺石、埴輪は認められていないようです。


353 横倉戸館3号墳6

 墳頂部にある馬頭観世音の石碑。


354 横倉戸館4号墳1

 4号墳です。
 藪が深いので、古墳の全貌を捉えるのは厳しい状況です。

 3号墳の南東約60メートルの位置にある古墳で、葺石や埴輪は認められていないようですが、地主の話によると、土地改良事業により古墳が削られた際に固まって粘土が出土したといわれ、直刀が数振出土したといわれています。

 残念ながらこの遺物は散逸して行方はわからなくなっているようです。


354 横倉戸館4号墳2

 近寄ってみました。
 やはり墳丘の全貌を捉えるのは難しそうですね。。。


354 横倉戸館4号墳3

 朽ち果てた標柱が立てかけられていました。


353 横倉戸館3号墳7

 墳丘東部は土地改良事業により削られて道路となっています。

 現状の規模は南北径26メートルに対して東西径は20メートルであり、約6メートル前後は削られていると考えられます。


354 横倉戸館4号墳6

 横を流れる西仁連川です。
 以前はかなり折れ曲がって蛇行していたそうですが、改修工事により現在のような姿になったそうです。

<参考文献>
小山市教育委員会『小山市遺跡分布図・地名表』
小山市『小山市史 史料編・原始古代』


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  1. 2022/12/26(月) 23:59:39|
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小山市「横倉戸館古墳群5号墳」ー小山市指定史跡ー

355 横倉戸館5号墳1

 前回に引き続き、小山市横倉字戸館所在の「横倉戸館古墳群」の第3回!
 今回は「横倉戸館古墳群5号墳」です。

 7基が残存する「横倉戸館古墳群」のうちの1基で、「矢畑横倉新田線」という県道沿いに鳥居が建てられており、その奥の祠が祀られた高まりが5号墳です。


355 横倉戸館5号墳2

 これが横倉戸館古墳群5号墳の墳丘です。
 小山市教育委員会より発行された『小山市遺跡分布図・地名表』では、径20m、高さ1mの円墳とされています。


355 横倉戸館5号墳3

 角度を変えて。
 

355 横倉戸館5号墳4

 墳丘の裾のあたりに小さな穴が開いていました。
 中に入れるほど大きな穴ではない状況で、これが開口した石室なのか単なる動物の巣穴なのかは不明です。。。


355 横倉戸館5号墳5


 同じ県道沿いの、西に100メートルほどの山林内にも怪しげな高まりが存在します。

 今回、1号墳の所有者のS氏に色々とお話をお聞きできまして、その際に、S氏自身もしばらく6号墳を見に行っていないので、一緒に見に行ってみよう!ということになりました。
 その帰り道、S氏と二人でこの道を歩いた際に、私も何年か前にここを独りで歩いた際にこの高まりが気になっていたので、S氏にお聞きしてみました。
 するとなんと!S氏もこの高まりが気になってすでに調べたそうで、この高まりの所在地の旧住所と、昭和16年の『紀元 千六百年記念古墳調査』に記載されている古墳の所在地とが一致していることを突き止めたそうです!

 うわ〜、こんな人がいるんだ!という喜びと共に、私は独りではないのだ!と嬉しくなりました。笑。

 私自身、『紀元 千六百年記念古墳調査』の存在はずっと気になっているのですが、今のところまだ栃木県内の古地図を入手できず、どこも未調査のままです。

 これを調べれば、未発見の古墳やその痕跡も見つかる可能性もあるのですよね。
 うんうん楽しそう。。。

 実際に近くで観察した印象は、1号墳近くにある館跡の土塁に似たような形状で、古墳の墳丘というよりは細長い形状です。

 ちなみにS氏によると、この奥のもう一ヶ所、古墳かもしれない塚状地形があるそうですが、はたしてこれらの高まりが古墳であるか否かは不明で、真相は今後の調査の進展を待たねばなりません。。。

<参考文献>
小山市教育委員会『小山市遺跡分布図・地名表』


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  1. 2022/12/25(日) 23:23:20|
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小山市「横倉戸館古墳群2号墳」ー小山市指定史跡ー

352 横倉戸館2号墳1

 前回に引き続き、小山市横倉字戸館所在の「横倉戸館古墳群」の第2回!
 今回は「横倉戸館古墳群2号墳」です。

 この2号墳も、1号墳と同様に個人の民家の敷地内に残存します。
 当日は、土地の所有者の奥様に声をかけて見学させていただきました!


352 横倉戸館2号墳2

 この古墳は学術的な調査が行われていないことから、古墳としての詳細はわかりません。
 墳丘上には石段が設けられており、墳丘上には氏神様の祠が祀られています。


352 横倉戸館2号墳3

 石段を登ると参道が長く伸びていて、その奥に祠が祀られています。

 実際に現地で見学してみて、ままままさかひょっとしたら古墳は前方後円墳?という印象も持ちました。
 奥様にも、前方後円墳なのですか?とお聞きしてみましたが真相はわからず。。。

 その後、1号墳の見学の際に、土地の所有者のS氏に測量図を拝見させていただきまして、どうやら2号墳は前方後円墳ではなく、円墳の墳丘が削られて現在のような形状になった、というのが真相であるようです。


352 横倉戸館2号墳4

 墳丘上の様子です。

 お庭に古墳があるのって、綺麗にするのが大変なんだそうです。

 そりゃそうですよね。
 市の指定史跡だからって市が整備してくれるわけではないでしょうし、放っておくと雑草のパワーは凄まじいですし、そもそも平らじゃないですもんね。

 私なんて、石段を上がっただけでハアハアいってますしね。。。


352 横倉戸館2号墳5

 楽しい時間をありがとうございました。

<参考文献>
小山市教育委員会『小山市遺跡分布図・地名表』


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  1. 2022/12/22(木) 21:38:09|
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