古墳なう

ご〜ご〜ひでりんの古墳探訪記

「高倉古墳群 26号墳(高倉塚古墳)」―府中市指定史跡―

「高倉古墳群 26号墳(高倉塚古墳)」―府中市指定史跡―

 「高倉古墳群」は府中市西方、京王線分倍河原駅の西側に広がる立川段丘緩斜面一帯に位置する古墳群です。これまでに約30基の古墳が調査あるいは確認されており、その多くは墳丘が失われているものの周溝を持つ直径9~26mの円墳で構成されています。このうち、比較的規模の大きい古墳は木棺直葬であると推測されており、発掘された周溝からの出土品から6世紀前半頃の築造と考えられています。また、規模の小さな古墳は河原石積横穴式石室を主体部に持ち、石室から出土した埋葬品から6世紀後半から7世紀にかけて築造されたと考えられています。

 「高倉塚古墳」は、府中市分梅町1丁目に所在する古墳で、画像はこの高倉塚を北北西から見たところです。高倉古墳群の中心に位置するこの古墳は墳丘の残存する数少ない貴重な古墳であり、周辺の多くの古墳が削平されていく中、中世から近世にかけて塚として流用されたことにより削平を免れてきたようです。昭和50年(1975)の最初の調査が行われて以降、何度かの調査が行われており、平成13年10月30日には府中市の文化財に指定され、平成16年(2004)に史跡公園として整備、公開されています。


「高倉古墳群 26号墳(高倉塚古墳)」―府中市指定史跡―

 画像は南西から見た高倉塚古墳です。この古墳は古くから知られた存在であったと考えられ、江戸時代の地誌類にもその記述を見ることが出来ます。『武蔵名勝図会』には「分倍の北にて、屋敷分村の裏にあり。この辺をすべてタカクラと呼ぶ。(中略)この府中も国府なれば、国造。国司の居地にて、塚は即ち葬地の標なるべし」とあり、『新編武蔵風土記稿』には「(前略)田間に胴塚、首塚などいひて多くの小塚ありて、其數しらず、其中に就て高倉塚と呼ぶものあり、是古へ國府屯倉の蹟なるべしといへり、今按に天應元年高倉福信遷彈正尹兼武蔵守とみえしことあり、或は福信此府にありて卒し、むくらをここに埋めしも又しるべからず。」と書かれています。


「高倉古墳群 26号墳(高倉塚古墳)」―府中市指定史跡―

 画像は墳頂部のようすです。古墳の規模は推定外径約26m、高さ約2.4mで、形状は円墳であると考えられています。埋葬施設は後世の攪乱により確認されず、また古墳に関係する出土遺物としては坏片1点のみであるようです。


「高倉古墳群 26号墳(高倉塚古墳)」―府中市指定史跡―

 私はこの古墳は好きです。開発が進んで宅地化された地域にあって、住宅街にひっそりと残された高倉塚には趣があり、なぜか気持ちが落ち着くような気がします。アスファルトで固めて建物だらけにしてしまうよりも、こうして歴史と共存する町並みに風情を感じますよね。
 画像は夏の高倉塚古墳です。季節によって様々な表情を見ることが出来るのも古墳の良いところかもしれません。冬には黄金色に染まる墳丘も、夏になると青々と輝く姿を見ることが出来ます。


「高倉古墳群 26号墳(高倉塚古墳)」―府中市指定史跡―

 画像は雪の高倉塚古墳です。子供たちの遊び場になってしまっています(笑)。

<参考文献>
多摩地区所在古墳確認調査団『多摩地区所在古墳確認調査団報告書』
府中市教育委員会・府中市遺跡調査会『武蔵国府の調査 30』
現地説明版


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  1. 2016/08/04(木) 00:21:15|
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「高倉古墳群 25号墳」

「高倉古墳群 25号墳」

 「高倉古墳群」は府中市西方、京王線分倍河原駅の西側に広がる立川段丘緩斜面一帯に位置する古墳群です。その多くは墳丘が失われているものの、周溝を持つ直径9~26mの円墳で構成されています。このうち、比較的規模の大きい古墳は木棺直葬であると推測されており、発掘された周溝からの出土品から6世紀前半頃の築造と考えられています。また、規模の小さな古墳は河原石積横穴式石室を主体部に持ち、石室から出土した埋葬品から6世紀後半から7世紀にかけて築造されたと考えられています。

 「高倉古墳群 25号墳」は、昭和58年(1983)6月から9月にかけて行なわれた武蔵国府関連遺跡第216次調査と、昭和61年(1986)6月から8月にかけて行われた326次調査の2度にわたり、周溝が検出されたことにより確認された古墳です。内径約15.6mの円墳であると推定されていますが、主体部は未検出で遺物の出土もないため詳細不明の古墳です。
 画像の細い道が交差するあたりが古墳の中心部であると思われますが、やはり地上には痕跡は何も残されていません。。。

<参考文献>
府中市教育委員会・府中市遺跡調査会『武蔵国府の調査 18』
府中市教育委員会・府中市遺跡調査会『武蔵国府の調査 24』
府中市教育委員会・府中市遺跡調査会『武蔵国府関連遺跡調査報告 40』


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  1. 2016/04/10(日) 06:46:47|
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「高倉古墳群 24号墳」

「高倉古墳群 24号墳」

 「高倉古墳群」は府中市西方、京王線分倍河原駅の西側に広がる立川段丘緩斜面一帯に位置する古墳群です。その多くは墳丘が失われているものの、周溝を持つ直径9~26mの円墳で構成されています。このうち、比較的規模の大きい古墳は木棺直葬であると推測されており、発掘された周溝からの出土品から6世紀前半頃の築造と考えられています。また、規模の小さな古墳は河原石積横穴式石室を主体部に持ち、石室から出土した埋葬品から6世紀後半から7世紀にかけて築造されたと考えられています。

 「高倉古墳群 24号墳」は、平成7年8月から10月にかけて行われた武蔵国府関連遺跡第857次調査により確認された古墳です。この調査により古墳の周溝が検出されていますが、古墳の規模は不明で主体部についても検出されていないため不明、遺物の出土もないため築造年代はわからないという詳細不明の古墳です。
 画像の建物の奥のあたりが古墳の跡地であると思われますが、この古墳もやはり地上に痕跡を見ることはできません。


府中市 4 高倉24号墳3

 ここを散策していてビックリしたのが画像の「八雲神社脇の元応の板碑」です。24号墳の道路を挟んで向かい側に立てられている地元では有名は板碑ですが、以前は木の根本のところに設置されて屋根がつけられていたのですが、整備されたことにより向きが変わってしまったようです。
 ちなみにこの場所は発掘調査が行われており、当時地表から約50cmの深さまで埋められていた板碑の地下部分には拳大の礫がつまっていて、周辺からは常滑焼など中世の焼き物の破片が多く出土しているそうです。

 府中市教育委員会により設置された説明板には次のように書かれています。

府中市指定有形文化財
八雲神社脇の元応の板碑

                指定 平成元年八月二十三日
 鎌倉時代の中頃から室町時代の末までのおよそ三百年の間、
府中では埼玉県秩父地方や比企地方で産する緑泥片岩を板状に
加工した供養塔婆が盛んに造立されました。このような石造の
供養塔婆を板碑と呼んでいます。
 市内からは大小様々の六百基を超える板碑がみつかっています
が、この板碑は市内では最大級であり、加えて古道の傍らにあっ
て造立当時に面影を残しているとみられる貴重なものです。
 この板碑は元応元(一三一九)年十一月八日に、大蔵近之という
人物が亡き父親道仏の十七年忌追善供養のために建てたものと
考えられています。
 八雲神社境内のこの板碑は、風化が著しくなり現状での保存が
困難になったため、現在は複製を設置しています。
 平成二十四年三月
                     府中市教育委員会


府中市 4 高倉24号墳3

 ちなみに前回訪れたときはこんな状況でした。レプリカではなく本物が立てられていたように思うのですが、もはや記憶が定かではありません。。。


府中市 4 高倉24号墳3

 こちらは現地説明版に掲載されている昭和10年前後の板碑です。長い歴史を感じる写真です。。。

<参考文献>
府中市教育委員会・府中市遺跡調査会『武蔵国府の調査 25』
府中市教育委員会・府中市遺跡調査会『武蔵国府関連遺跡調査報告 40』
現地説明版


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  1. 2016/04/09(土) 00:23:54|
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「高倉古墳群 23号墳」

「高倉古墳群 23号墳」

 「高倉古墳群」は府中市西方、京王線分倍河原駅の西側に広がる立川段丘緩斜面一帯に位置する古墳群です。その多くは墳丘が失われているものの、周溝を持つ直径9~26mの円墳で構成されています。このうち、比較的規模の大きい古墳は木棺直葬であると推測されており、発掘された周溝からの出土品から6世紀前半頃の築造と考えられています。また、規模の小さな古墳は河原石積横穴式石室を主体部に持ち、石室から出土した埋葬品から6世紀後半から7世紀にかけて築造されたと考えられています。

 「高倉古墳群 23号墳」は、平成7年5月から9月にかけて行われた武蔵国府関連遺跡第840次調査により確認された古墳です。この調査により、22号墳と23号墳の2基の古墳の周溝が検出されており、23号墳は内径14mの円墳であると推定されています。主体部は検出されていないため不明で、遺物の出土もないため築造年代はわからないようです。
 府中市片町2丁目の画像の奥のあたりが古墳の跡地であると思われますが、この古墳もやはり地上に痕跡を見ることはできません。。。

<参考文献>
府中市教育委員会・府中市遺跡調査会『武蔵国府の調査 25』
府中市教育委員会・府中市遺跡調査会『武蔵国府関連遺跡調査報告 40』


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  1. 2016/04/08(金) 00:21:48|
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「高倉古墳群 22号墳」

「高倉古墳群 22号墳」

 「高倉古墳群」は府中市西方、京王線分倍河原駅の西側に広がる立川段丘緩斜面一帯に位置する古墳群です。その多くは墳丘が失われているものの、周溝を持つ直径9~26mの円墳で構成されています。このうち、比較的規模の大きい古墳は木棺直葬であると推測されており、発掘された周溝からの出土品から6世紀前半頃の築造と考えられています。また、規模の小さな古墳は河原石積横穴式石室を主体部に持ち、石室から出土した埋葬品から6世紀後半から7世紀にかけて築造されたと考えられています。

 「高倉古墳群 22号墳」は、平成7年5月から9月にかけて行われた武蔵国府関連遺跡第840次調査により確認された古墳です。この調査により、22号墳と23号墳の2基の古墳の周溝が検出されており、22号墳は内径12.2mの円墳であると推定されています。主体部は検出されていないため不明で、遺物の出土もないため築造年代はわからないようです。
 この調査区からは他に奈良・平安時代の竪穴建物跡が検出されていますが、この建物跡は、古墳の周溝を意識的に避けて構築されているそうです。この当時はまだ古墳の被葬者を敬う意識が残されていたということなのでしょうか。
 府中市片町2丁目の画像の周辺が古墳の跡地であると思われますが、この古墳もやはり地上に痕跡を見ることはできませんでした。。。

<参考文献>
府中市教育委員会・府中市遺跡調査会『武蔵国府の調査 25』
府中市教育委員会・府中市遺跡調査会『武蔵国府関連遺跡調査報告 40』


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  1. 2016/04/07(木) 01:56:33|
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