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古墳なう

「大都市、東京の失われた古墳を探せ!」をテーマに、 ご〜ご〜ひでりんが実際に現地に足を運んで確認した古墳や塚の探訪記録。

「経塚下古墳」

「経塚下古墳」

「経塚下古墳」

 「経塚下古墳」は、昭島市宮沢町の拝島段丘上で昭和51年(1976)7月~8月の経塚下遺跡調査により発見された、昭島市の遺跡番号46番の古墳です。長径2.1m、幅40~60cmとかなり小形の竪穴式石室で、河原石積みで胴張りの形状は周辺の浄土古墳などと同様の終末期古墳であるといえます。墳丘はすでに削平されていたものの、築造当時には封土があったと考えられているそうです。
 道路工事によって消滅する運命にあったこの古墳は「浄土古墳」の史跡公園内に移築・保存されたそうですが、現地を訪れてみると説明板が朽ち果てていて枠組みのみが残されているという状況で、確認が不可能でした。画像の地点が「経塚下古墳」で間違いないと思うのですが、せっかく移築してまで保存したのですから、説明板の設置を望みたいところです。。。


「大神古墳」
 
 また、拝島町から田中町にかけての拝島段丘の東端では、平成7年(1995)7月のマンション建設における事前調査により「大神古墳」が発見されています。昭島市の遺跡番号44番の古墳です。
 この古墳は墳丘直径14mの円墳で、周囲に幅175cmの周溝がめぐらされていました。埋葬施設は河原石乱積みの胴張構造の横穴式石室で、太刀や鉄鏃、砥石などが出土しているそうです。また、周溝から出土した土師器等によって7世紀前半に築造されたと推定されています。古墳はマンション建設のため消滅していますが、出土品が昭島市郷土資料室で公開されています。
 昭島市郷土資料室は、昭島市昭和町の昭島市役所昭和町分室の2階にあります。小さな展示室ですが、昭島市の歴史がぎっしりと詰まっています。訪れた当日はかなり詳しい解説をしていただき、とても楽しい時間でした。。。

<参考文献>
昭島市史編さん委員会『昭島市史』
昭島市教育委員会『考古学からみた昭島市』

  1. 2013/06/05(水) 01:44:14|
  2. 昭島市/その他の古墳・塚
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「富士塚・惣十稲荷」

「富士塚・惣十稲荷」

 画像は、昭島市昭和町にある「富士塚」を南西から見たところです。

 この塚の頂部にはふたつの祠が祀られています。ひとつは、この富士塚の名前の由来となっている「富士浅間社」の祠で、もうひとつが「惣十稲荷(天珠惣十稲荷大明神)」の祠です。この富士塚は古墳ではありませんが、惣十稲荷の名前の由来がとても興味深かったので、紹介してみたいと思います。

 時に江戸時代後期の天保5年(1834年)、上川原村の百姓である「権八」の女房「しま」が大病にかかり、治療に手を尽くしたものの病は悪くなるばかりだったそうです。年が明けて天保6年(1835年)正月4日に突然この「しま」に稲荷が乗り移り、「名主七郎右衛門に頼みたいことがあるからぜひ呼び寄せてほしい」と口走り始めました。早速名主の家に使いを出したものの、正月だったこともあり名主の家には年始客があり、断られてしまいます。しかし、しまに乗り移った稲荷は次第に騒ぎ始めて手に負えなくなり、名主七郎右衛門は権八宅を訪れて事情を聞いたそうです。
 しまに乗り移った稲荷曰く、―私は肥後国(熊本県)の生まれだが、訳あって今は仙元山(富士塚)に住んでいる。しかし、まだ誰にも知られずお宮もないままである。もし仙元山にお宮を建ててくれれば、しまの病気は全快させたうえに、村中の安全を保とう。お宮の名前は「惣十稲荷」にして欲しい。―と七郎右衛門に告げたそうです。早速、七郎右衛門は村の役人と相談して富士塚に祠を建てて祀ったところ、しまの病気はたちどころに全快したのだそうです。


「富士塚・惣十稲荷」

 面白いのは、この話は伝説や作り話ではなく事実なのだそうで、事のてん末を明記した代官所へ報じた届書が今でも現存するそうです。知られざる東京のパワースポットといえるかもしれませんね。
 ちなみにその後の惣十稲荷は噂が広まり、多くの参拝客が押し寄せるなど大流行となりますが、この盛況も長くは続かず半年後には平穏を取り戻したそうです。

 今でも稲荷は祠の中から人々を見守っているのでしょうか。。。


「富士塚」

「富士塚」

 同じ昭島市の拝島町にも富士塚といわれる塚があります。

<参考文献>
昭島市教育委員会『路傍の文化財 増補第二版』
昭島市民図書館『広報あきしま ふるさと散歩道』

  1. 2013/06/02(日) 02:05:45|
  2. 昭島市/その他の古墳・塚
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