
「仙台坂2号墳」は、昭和61年から翌62年にかけて行われた「仙台坂遺跡」の発掘調査により確認された古墳です。調査区西側のA区の北東端部において周溝の南西部分の一部が検出されており、古墳の規模は外径15m、内径9mの円墳と推定されています。この規模は、同じA区の南西隅から検出された1号墳の3分の2ほどで、この規模の違いは、被葬者の社会的地位の差異を明示するものであると考えられているようです。埋葬施設は見検確認であるものの横穴式石室採用以前の竪穴系の主体部を構築したものであると想定されており、6世紀前半から中葉の築造と考えられています。
画像の周辺が2号墳の所在地であると思われます。立体交差の切り通しの道路となっている側道のあたりが古墳の跡地であると思われますが、残念ながら地上に古墳の痕跡を見ることはできません。。。
<参考文献>
品川区教育委員会『仙台坂遺跡』
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- 2016/09/02(金) 02:11:51|
- 品川区/品川大井古墳群
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