
「王禅寺東古墳」は、平成17年に行われた宅地造成に伴う発掘調査により確認された古墳で、「王禅寺東古墳」と命名されています。3次にわたる調査により、古墳周溝と考えられる溝状遺構全体の1/4が検出され、外周で25~30mを測る、川崎市域の当該期としては大型の部類に入る円墳であることがわかっています。
葺石や埴輪、主体部等は検出されていないことから築造時期等の詳細はわかっていないようですが、第一次調査において出土した土師器坏により、6世紀後半に築造された古墳と考えられているようです。
この古墳の周辺には、昭和初期の時点で塚が存在していたという地元も人の証言もあるそうです。今後の調査の進展が楽しみな地域ですね。。。

稲荷森稲荷社を参拝してきました。
この神社は王禅寺村の鎮守五社のひとつで、入口谷戸の鎮守です。江戸時代の初めに久保倉氏の先祖が、村の安穏と五穀の豊穣を祈願して、京都の伏見稲荷から勧請したといわれています。

神社境内の様子です。
周辺で一番高いところに祀られています。
お参りした後、ぐるりと社殿の周りを巡って見たのですが、ふと西側を見たところ…

まるで、今までよく見てきた前方後円墳の前方部のごとき形状です。
社殿が建てられている場所が円形となっているのですが、これが削平された後円部だとしたらひょっとして…
なーんてね。。。
<参考文献>
大坪宣雄・渡辺昭一「川崎市麻生区 東柿生小学校北遺跡第2・3次発掘調査報告」『川崎市文化財調査収録 第41集』
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- 2019/01/06(日) 23:23:41|
- 川崎市の古墳・塚
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