
「下根古墳」は、八王子市堀之内に所在したとされる古墳です。
『東京都遺跡地図』には八王子市の遺跡番号414番の古墳として登録されています。
すでに消滅して正確な位置もわからなくなっている古墳ですが、戦後の頃までは何らかの痕跡は残されていたと考えられ、『八王子市史 下巻』では「由木堀之内根下古墳」の名称でこの古墳について取り上げられています。
本古墳は、すでに破壊してほとんどその形を認めることはできない。立地していた位置は、西方より延びる南多摩丘陵の南向斜面寄りの末端部に近く位置している。この古墳から出土したと伝えられる円筒埴輪の破片があるので、古墳の性格がわずかに知られる。古墳の形式は立地する地形から円墳と思われるが、つまびらかではない。大栗川流域における古墳の内で円筒埴輪を伴なう唯一のものである。 この場所を最初に訪れた時は、すでに夕方かなり薄暗くなってしまっていたのですが、所在地だけでも突き止めてから後日あらためて出直そう、と考えてかなりウロウロしました。が!全く突き止めることができず、写真も撮らずに帰宅しました。
その後すぐに再訪すればよかったのですが、昨年の冬に訪れてみて呆然!区画整理はほぼ終わり、旧地形は全く残されていませんでした。。。
平成7年(1995)に発行された『多摩地区所在古墳確認調査報告書』には残存する古墳として記載されていますし、よく探せば見つかったかもしれなかったのですけどね。
不覚です。。。
<参考文献>
八王子市史編さん委員会『八王子市史 下巻』
八王子市教育委員会『八王子市遺跡地図』
多摩地区所在古墳確認調査団『多摩地区所在古墳確認調査報告書』
東京都教育委員会『東京都遺跡地図』
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- 2019/08/12(月) 03:09:28|
- 八王子市の古墳・塚
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