
「古屋敷遺跡」は、西側に旧野川沿いの低地を、南側には旧野川と旧岩戸川沿いの低地から多摩川沿いの低地を望む、台地の南側縁辺に広がる遺跡です。この遺跡の第7地点の発掘調査では、トレンチ内から土師器片や須恵器片のほか、円筒埴輪片が出土しています。
出土した埴輪片は1点のみで、古代以降の土地利用に伴う混入の可能性もあることから、古墳の存在が断定されているわけではないようですが、この遺跡の西寄りには5世紀半ばに築造されたとされる「土屋塚古墳」が所在しており、また周辺には多くの古墳の伝承が残されています。
当然ながら古墳の痕跡は全くなし!ということになりますが、今後の調査の進展次第では新たな古墳発見の可能性も高い、楽しみな地域ですね。。。
<参考文献>
狛江市教育委員会『市内遺跡発掘調査報告書Ⅵ』
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- 2019/11/07(木) 23:15:15|
- 狛江市/狛江古墳群(岩戸)
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