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古墳なう

「大都市、東京の失われた古墳を探せ!」をテーマに、 ご〜ご〜ひでりんが実際に現地に足を運んで確認した古墳や塚の探訪記録。

「志村一里塚」 ー国指定史跡ー

「志村一里塚」ー国指定史跡ー1

 今日は古墳ではなくて、都内に残る貴重な一里塚です。
 都営三田線の志村坂上駅を、A1出口もしくはA2出口から地上に出たところが、現在の中仙道(国道17号)で、この道の両側に対になって残されているのが「志村一里塚」です。
 江戸日本橋を出発して一里目の塚は岩槻街道の分岐点にあたる本郷森川宿に、そして2里目の塚は板橋宿の入り口にあたる平尾宿にあったといわれていますが、この2箇所の塚はすでに消滅しており、板橋区内では唯一国指定史跡となっている一里塚です。

 画像は、中山道の「志村一里塚」交差点で、塚を北西からみたところです。
 左に見えるのが北東側の塚、右が南西側の塚です。


「志村一里塚」ー国指定史跡ー2

 画像は南西側の塚です。
 この志村の一里塚は、かつては塚が崩れて道にはみ出して通行も不自由な有様であったようですが、新中仙道の建設に伴い塚はやや移動され、三段の石積みを施し、土が崩れ落ちるのを防ぎ、規模も江戸時代の昔に復し、その後、さらに石積みを行い現在の姿に改築されています。


「志村一里塚」ー国指定史跡ー3

 南西側の塚を北から見たところ。
 この塚上の二代目の榎は昭和42年(1967)に枯死しており、三代目の若木に植え替えられています。
 現在は、地元町内会などの手によって塚上に樹木などを含め、塚全体がきれいに保護、管理されています。


「志村一里塚」ー国指定史跡ー4

 画像が北東側の塚です。
 この塚上に、板橋区教育委員会による説明板が設置されており、次のように書かれています。

 志村一里塚
 江戸に幕府を開いた徳川家康は、街道整備のため、慶長九年(一六
〇四)二月に諸国の街道に一里塚の設置を命じました。これにより、
五間(約九m)四方、高さ一丈(約三m)の塚が江戸日本橋を基点と
して一里(四km弱)ごとに、道を挟んで二基ずつ築かれました。
 志村の一里塚は、本郷森川宿、板橋宿平尾宿に続く中山道の第三番
目の一里塚として築かれたもので、天保元年(一八三〇)の『新編武
蔵風土起稿』では「中山道往復の左右にあり」と紹介されています。
 幕末以降、十分な管理が行き届かなくなり、さらに明治九年(一八
七六)に廃毀を命じた法が下されるに及び多くの一里塚が消滅してい
きましたが、志村の一里塚は昭和八年から行われた新中山道の工事の
際に、周囲に石積みがなされて土砂の流出をふせぐ工事が施されて保
全され、現在に至っています。
 今日、現存する一里塚は全国的にも非常に希なもので、都内では北
区西ヶ原と志村の二ヶ所だけです。そのため交通史上の重要な遺跡と
して、大正十一年(一九二二)に国の史跡に指定され、昭和五十九年
に板橋区の史跡に登録されました。
 平成十七年三月
                       板橋区教育委員会



「志村一里塚」ー国指定史跡ー5

 南西から見た塚です。
 お隣の斎藤商店の建物と一里塚がお互いの存在を引き立たせています。
 何より電線がなくなりましたしね。
 素敵な景観です。。。

 旧中仙道の一里塚で当時の原型をとどめているのは、この志村の一里塚以外では、日本橋から28里目の高崎の一里塚のみだそうです。確か信越本線の群馬八幡駅近くの一里塚で、群馬の古墳を見学に行った際に、この一里塚も見学した記憶があります。


「志村一里塚」ー国指定史跡ー6

 この斎藤商店前にも板橋区教育委員会による説明板が設置されており、次のように書かれています。

     齋藤商店
 齋藤商店は、欅を主に扱う原木商として明治二十
二年(一八八九)に当地で創業しました。現在は竹
材を主とし、箒や笊などの竹製品も商っています。
現在の建物は、昭和八年(一九三三)の中山道(現
国道十七号線)の拡幅工事に伴って新築されたもの
です。
 建物全体は、店舗部分と住居部分が一体となって
おり、下屋庇を廻したL字型平面の入母屋造桟瓦葺
の平家に二階部分を載せた複雑な構造となっていま
す。築材には国産材を使っており、また宮大工が建
手たとも伝わりますが、大工の名前などは不明です。
 建物の外観には、破風を各所に見せる複雑な屋根
の構成や、二階の窓の手すりに高欄風の反りを持た
せるなどの意匠が見られます。さらに外壁には真壁
漆喰塗りが施されています。
 齋藤商店は、郊外の独立住宅の趣を呈する区を代
表する近代和風建築であり、近接する志村一里塚
(昭和十一年国史跡)と一体化した町のランドマー
クとしても親しまれています。また、平成四年には
「活き粋いたばしまちなみ景観賞」にも選ばれてい
ます。
 斎藤商店は、区の歴史や文化に関係が深く、ま
た、意匠的、技術的にも優秀であることから、区の
建築史を明らかにするうえで重要な建築物です。平
成二十四年度に登録文化財となりました。
  平成二十六年二月
               板橋区教育委員会

<参考文献>
学生社『板橋区史跡散歩』


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  1. 2020/04/19(日) 19:41:17|
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