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古墳なう

「大都市、東京の失われた古墳を探せ!」をテーマに、 ご〜ご〜ひでりんが実際に現地に足を運んで確認した古墳や塚の探訪記録。

「西東京市内の庚申塔」その4

「西原町5-1の青面金剛庚申塔」1

 画像は、西原町5丁目1番地の庚申塔です。

 庚申塔の様子。講中35人による造塔で、寛延2年(1749)に造立の笠付型の青面金剛像です。

 所沢街道が拡張され、庚申塔が道端にかかることから近所に住む並木氏の浄財をもって塔を少し移動して、祠を建てて改修されたそうです。


「西原町5-1の青面金剛庚申塔」2

 ここは、六角地蔵尊の建つ六道の分かれ道で、所沢街道と前沢道の分岐点に建立されました。

 庚申塔の左右側面にそれぞれ、ところざわ・ちちぶ道、まえざわみちと道標が刻まれています。


「石幢六角地蔵尊」1

 画像は、西原町2丁目5番地に所在の「石幢六角地蔵尊」です。

 この地蔵は、江戸時代の安永八年(1779)に田無村地蔵信仰講中43名によって建立されたもので、当時すでにこの場所が六本の分かれ道であったことから、六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の苦界)を救済するといわれる地蔵を路傍に建立し、道の各方面に地蔵一体ずつ彫刻して、その脚部に保谷、南沢、前沢、所沢、小川、江戸みちの道しるべが刻まれています。


「石幢六角地蔵尊」2

 この地蔵については、西東京市の郷土資料室で存在をお聞きして見学に立ち寄りました。

 当初は、所沢街道をはさんだ向い側に当初建立されたそうですが、移動されたことにより正面の向きを180度変えたため、今では道しるべとして刻まれている地名が全て逆向きになってしまっているという状況であるそうです。笑。

 庚申塔ではありませんが、面白いエピソードなので取り上げてみました。


「石幢六角地蔵尊」3

 綺麗なお花がたくさん生けられています。


「柳沢庚申塔」1

 画像は、田無町2丁目22番に所在する柳沢庚申塔です。

 西東京市の文化財第28号に指定されている庚申塔で、青梅街道と所沢街道の追分に建立された庚申塔です。
 追分は江戸時代の早い時期に開けた所で、柳沢宿と呼ばれ、人家が比較的多く街並みを形成していたそうです。

 『西東京市Web』によると、この庚申塔は昭和40年(1965)頃に所沢街道拡幅のため移設され、その後さらに平成18年(2006)に現所在地に移設されています。建立当時に比較的近い場所となっているようです。


「柳沢庚申塔」2

 西東京市教育委員会による説明板には次のように書かれています。

西東京市指定文化財第二十八号
 柳沢庚申塔
                享保八年(一七二三)建立
 慶長十一年(一六〇六)の江戸城の大改修以来、城の壁材で
ある石炭を運ぶ道として青梅街道がひらかれました。青梅街道
の成立とともにその人馬継立てを行う宿として、田無村柳沢宿
は発展しました。
 享保八年(一七二三)この付近の住民二十三人によって庚申
講が組織され、来世安楽を祈願してこの庚申塔が建立されまし
た。
 庚申塔の型式は、梵字をはじめニ鶏、三猿、青面金剛、邪鬼
が揃えられた代表的な角柱塔で、この宿の経済的な繁栄を誇示
するかのように大形です。
 当時の田無村は交通の要路にあり、青梅道と所沢道などの分
岐点(現田丸屋商店の角)は田丸屋旅館もあり、田無を印象づ
ける著名地点でした。ここに庚申塔を建て、道しるべの役目を
持たせたもので、この地域ではとても古いものです。
  昭和六十三年九月
                   西東京市教育委員会







「弘法大師標柱」1

 画像は「柳沢庚申塔」の東方、所沢街道と富士街道の分かれ道にある「弘法大師標柱」です。

 庚申塔ではありませんが、この景観が私はたまらなく好きだったりしますので、おまけです。。。


「弘法大師標柱」2

 原位置から移動されてお寺や神社、郷土資料館等に集められた石造物も少なくありませんが、こうして舗装された歩道の一角にボコッと残されているような庚申塔やお地蔵様もたくさん目にしました。その度にむしろ、東京という街の懐の深さを感じさせられます。。。

 私は海外に行ったことはありませんが、海外はどうなんだろう。。。

「弘法大師標柱」3

<参考文献>
田無市教育委員会『田無市の文化財 第1集』
田無市教育委員会『田無市の文化財 第3集』


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  1. 2020/07/02(木) 19:52:33|
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