
画像は、さいたま市中央区本町西2丁目に所在する「大国社塚」です。
前回も八王子1丁目の「富士塚」を取り上げましたが、この周辺は山岳信仰に関係する塚が集中して存在するという地域です。
もしこれらの塚が古墳を流用して造られたものであれば、古墳群が存在したのではないか?とも考えたくなるところですが、『埼玉県古墳詳細分布調査報告書』には古墳として記載されているものの、『さいたま市の塚調査報告』には塚として取り上げられており、現在ネットで公開されている『さいたま市遺跡地図』では記載がありません。
現状は古墳ではなく塚ではないか?と考えられているようですが、真相は今後の調査の進展を待つよりなさそうです。。。

『さいたま市の塚調査報告』によると、規模は径14m×12.5m、高さ1.6mで、北・東側では保存状態がよく、西側が新大宮バイパスの建設によって一部削平されており、南側は急傾斜となっています。

塚には石段が設けられており、頂部には大国社が祀られています。
文政十三年(1820)の「石燈篭」の残欠が確認されており、少なくとも大国社はこの時期には存在していたと考えられていますが、塚自体の増率時期や塚の性格はわかっていません。。。
<参考文献>
与野市『与野市史 自然・原始古代資料編』
さいたま市教育委員会『さいたま市の塚調査報告』
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- 2022/04/05(火) 23:19:37|
- 埼玉県の古墳・塚
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こんにちは。
与野の御嶽塚や富士塚を見て歩いていたとい、ここも「良い感じ」と思いましたが、今一つ確信が持てない場所でもありました。
バイパスを走っていると、看板が気になるところでもあります。(笑)
- 2022/04/06(水) 12:19:09 |
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