
今回は、栃木市箱森町に所在する「鶴巻古墳」の探訪の記録です。
この古墳、すぐ西側を栃木バイパスが走っていて、竹林の隙間に赤い鳥居が見えています。
「おぉ、あすこの竹藪が鶴巻古墳だよなぁ、、、」とか思いながら、いつも素通りしてました。笑。
比較的市街地にある古墳なので、いつでも見に行けるぜ、という気持ちで後回しにしてしまっていたのですが、なぜか最近になって急に思い立ち、(夕方、まだギリギリ明るかったこともあり)車を止めて見に行ってみました。

現地を訪ねてわかったのですが、南側から参道が伸びていて参拝できることが判明。
個人の敷地内にあると思い込んでいたので、ちょっと安心。笑。

鶴巻神社の鳥居です。
奥に墳丘が見えていますね。
栃木県の遺跡番号5617-1番に登録されている古墳で、径21m、高さ3mの円墳とされています。

墳丘の南側には石段が設けられて若干削平されており、また東側と北側が御辺館跡の堀によって削られているということなのですが、周囲が竹林に囲まれていて古墳の全体像まではわかりません。
明治時代に刀が出土したそうですが、これこそこの神社に祀られている長沼淡路守の刀である!ということになり、帝室博物館に納めたと伝えられているそうです。
これは、古墳時代の直刀をそのように誤解したものであり、塚は古墳であると考えられているようです。。。

墳頂部に祀られている鶴巻神社の祠です。
墳頂部も削られて平坦になっているようです。

見下ろしてみたところ。
まだ高さは残されていますね。。。
この日はこれで終了。
向かいのコンビニでホットコーヒーを買って、ゆっくりと帰宅しました。
今年は特別寒い冬ですからね。。。
<参考文献>
栃木市教育委員会事務局 文化課『栃木市遺跡分布地図』
栃木県考古学会「栃木市愛宕下古墳測量調査報告」『栃木市史(史料編・古代・中世)』
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- 2023/02/01(水) 23:45:52|
- 栃木市の古墳・塚
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