
今回は、栃木市西方町真名子に所在する「北峰古墳群」の探訪の記録です。
この古墳群も、稲荷山古墳群同等に以前に一度、偵察には訪れていたものの、季節が夏の真っ只中であったこともあり藪が深く、また蜘蛛の巣やスズメバチ等の虫の恐怖にも負けて、あっさりと断念していました。
それが、前々回に取り上げた「稲荷山古墳群」の散策中、8号墳の横で何気なく振り返って南側をみた際に北峰古墳群の1基が視界に入ってびっくり!
稲荷山古墳群と同じように丘陵上の樹木が伐採されたのか、饅頭型の墳丘が丸見えになっています。
「こりゃもう行くしかないでしょ!」ということで、北峰古墳群にも突撃です!

至近距離から見た4号墳です。
当日見学した順番に、4号墳→3号墳→2号墳→1号墳の順に紹介しますが、とりあえず4号墳はこれで間違いはないかな、と。
『栃木市遺跡分布地図』に記載の規模は径11m、高さ1.4mで、円墳とされています。

これが、私にとって疑惑の「3号墳」です。
『栃木市遺跡分布地図』に記載の分布図上の位置関係からすると3号墳は4号墳の北西方向にあるはずなのですが、この高まりは4号墳の西方にあり、またほかの3基に比べて墳丘が小際こともあり、ひょっとしたら古墳ではないのかも?とも思えます。
ただし、3号墳は『栃木市遺跡分布地図』に記載の規模も「径6m、高さ1.7m」と小さいので、これが3号墳なのかもしれないな?とも思えますし、今のところ真相は不明です。

塚上の大木の根の形状からすると、まず最初に塚があって、その塚を覆うように根が生えているように感じられます。
少なくとも残土の山ではなさそうかな?とは感じます。
まあ、古墳であったとしても、この根の張り方からすると埋葬施設はかなりやられてしまっている予感がしますよね。
発掘調査が行われてみないとよくわかりません。。。

暫定「北峰2号墳」です。
先ほどの小さな塚が3号墳でなければ、これが3号墳である可能性も考えられます。
『栃木市遺跡分布地図』に記載の2号墳の規模は「径13m、高さ1.6m」ということなので、規模的にはこれが3号墳で間違っていないようにも感じますが、分布図に記されている位置関係からすると、ちょっと微妙かも。。。

同じく暫定北峰2号墳を南西から見たところ。

墳丘上から見下ろしたところ。
大きな崩れはなく、かなり良好に残されているように感じます。。。

暫定「北峰1号墳」です。
『栃木市遺跡分布地図』に記載の1号墳の規模は「径7.5m、高さ1.5m」ということですが、実際に見学した印象としてはもう少し大きいかな?とも感じます。
暫定3号墳が古墳でなければ、これは2号墳ということになりますので、当然ながらこの西側にもう1基、古墳が存在するということになりますが、、、

角度を変えて暫定1号墳の様子です。
もしこの古墳が1号墳ではなく2号墳である場合、このさらに奥にもう1基あるということになります。
もう少し歩いて確認しておこうということで、一度は西に向かって歩き始めたのですが、その道すがら、「きゅうっ」という何かの動物らしき鳴き声が。。。
そしてその直後、バカラッバカラッバカラッ、、、という音を立てて、かなりデカい図体をした鹿が3頭、私の目の前を駆け抜けていきました。(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
もうさ、こんなに至近距離で野生の鹿を見たのなんて初めてかもしれないんだけど、さすがに「ヤ バ イ、、、」と感じてダッシュで逃げました。
とはいっても、いい歳こいて若い頃みたいな全力疾走は不可能だし、転んで怪我でもしたら終了だし、慎重に早足に逃げたわけですが。。。
これまでも栃木市内のいろいろな場所で地元の人に、「イノシシやタヌキなどの野生動物には気をつけろよ?」と忠告されてきましたが、これまでは運よく一度も遭遇しませんでしたし、藪の中もガシガシ攻め込んできちゃったわけなのですが、暖かくなってきたこともあるのか、もう少し慎重にならないと危険ですな、こりゃ。。。
ちなみに、この山を降りた後に、目の前の畑の中を野ウサギがテテテテッと走り抜けていくのも見ました。
野生のウサギってのも今回初めて見ましたが、もう栃木県恐るべし、という感じです。。。
ちなみに鹿も野ウサギも写真はありません。
首にカメラをかけているんだから咄嗟に撮影しなきゃね、と後になって、思いましたが、
かなりビビってたしなぁ。。。
<参考文献>
栃木市教育委員会事務局 文化課『栃木市遺跡分布地図』
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- 2023/05/08(月) 19:09:21|
- 栃木市の古墳・塚
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