
今回は久しぶりに東京の古墳の話題です。
品川区荏原7丁目にある「小山八幡神社」の境内にはかつて古墳ではないかといわれる小丘があり、この小丘が「小山」の地名の由来となったといわれています。
私は以前に2度ほどこの神社に参拝に訪れており、『古墳なう』でも取り上げたことがあるのですが、すでに古墳らしき高まりは存在せず、また学術的な調査も行われていない(と思われる)ことから、古墳の詳細はわかりませんでした。
社務所で宮司様にもお聞きしてみましたが、やはり詳細はわからず、遺物や、古墳にまつわる伝承も残されていないようです。。。
実は今回再訪したのは、リンクをいただいているmichikusa520氏から、境内にマンションが建設されることになったという情報をいただいたのはきっかけでした。
東京新聞のWEBによると、マンション計画が明らかになったのは今春で、築85年と老朽化した社殿などの改修費用(約2億3000万円)を賄うために、敷地の約半分を70年の定期借地で東急不動産に貸し、地上3階地下1階の30戸入居の低層マンション(高さ10メートル)を建てるという計画だそうで、広々とした空間はなくなるものの、資金を調達する方法は他にはないそうです。
これに対して、地元の有志は見直しを求める署名運動に乗り出した、ということなのだそうですが、本年度中にはマンションの建設工事が開始され、3年後には完成予定なのだということで、さっそく早起きして仕事の前に立ち寄ってみました。

鳥居の横には看板が建てられています。
特にマンションの建設についてはふれらず、「境内の整備」としか書かれていないようですが、美しき鎮守の森は風前の灯なのかな?
いったいどうなるのでしょうか。。。
発掘調査が行われるのか否かも気になるところですが。。。

社殿もまだ健在です。
この社殿の乗る高まりが古墳の名残なのかな?とも思われるのですが、周辺の古墳事情を調べてみた印象としては、この地域の古墳の存在は立地的に考えにくく、境内に存在したという古墳といわれる高まりは古墳ではなく、後世に築造された塚なのではないか?とも思えます。
いや、あくまで素人考えで、発掘調査が行われてみないことにはなんとも言えませんけどね。
てかさ。
そりゃもう暑くて暑くて、神社に立ち寄っただけで汗びっしょりでまいったよ。
いや、今でも毎日暑いんだけどさ。。。

境内にあるシイの大木は健在でした。
品川区の天然記念物に指定されている大木です。
シイの木自体は伐採はされないようですが、マンションが建設されればこの景観も失われてしまうことになります。

御朱印をいただきました。
多少なりとも貢献できれば、ね。。。
今後どうなるのか、しばらく様子を見てみようと思っています。
【このブログの過去の関連記事】
http://gogohiderin.blog.fc2.com/blog-entry-1075.html(2000/03/05「小山八幡神社」)
- 2023/09/18(月) 23:49:14|
- 品川区/その他の塚
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