
画像は板橋区西台2丁目、天祖神社境内にある「浅間塚」を東から見たところです。「天祖神社」の境内の奥に現存しており、板橋区の遺跡番号146番の名称のない塚(年代不詳)として登録されています。
塚は天祖神社境内の左奥、高くなった台地上に所在します。位置的にいかにも古墳らしい場所に存在しますし、何より東京都内で古墳巡りをしていると、こういう残骸っぽい感じがむしろ古墳らしく見えてしまいます。ちなみにこの塚の所在する天祖神社の起源は古墳の上に祀られていた祠であると言い伝えられており、また昔は神社の小高い丘の上に古墳があり、そこで信仰が行われていたとも言い伝えられているそうです。

画像は、にある「天祖神社」を東から見たところです。 現地には板橋区教育委員会による説明板が立てられており、次のように紹介されています。
天祖神社
御祭神大孁貴命、大日孁貴命。
創建年代は不詳であるが、口碑によると当社は円墳の上に営まれた小祠に始まると伝えられ、西台村の鎮守であった。江戸時代には神明社と称したが、明治六年三月に社号を天祖神社と改称した。
当社の奥の山には御嶽山が祀られている。本殿左脇には、明治七年に京徳観音付近で発掘された石棒(石神―農耕子孫繁昌の神、長さ70cm、太さ20cm)を安置する。また本殿左奥の石祠は、「天王さま」とも呼ばれる八雲神社で、京徳地区(当社の西方)から明治四十年に現在地に移された。その石祠の三面には、中国の故事(鯉の滝のぼり、韓信の股くぐり、カメ割りの唐絵)がそれぞれ彫られている。
当社の大鳥居には寛政八(一七九六)年の刻銘があるが、これは神明造りの鳥居としては区内最古のものである。
平成六年三月 板橋区教育委員会
<参考文献>
板橋区教育委員会『まち博ガイドブック(志村坂上・中台・蓮根・舟渡・前野)』
株式会社 学生社『板橋区 史跡散歩』
現地説明版
- 2014/10/23(木) 02:31:52|
- 板橋区/その他の古墳・塚
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こんばんは!
こちらの、天祖神社は先日訪問してきました。
浅間塚と御嶽塚と両方あって何だかお得感が(笑)
火渡りが行われていたということですが、なるほど御嶽塚の立派さや石碑からも、地域の御嶽講の存在を感じさせる神社でした。
- 2020/06/02(火) 23:14:22 |
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- torikera #frK3hhYY
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torikeraさま、こんばんは。
西台の天祖神社も行かれたのですね!
板橋区内は富士塚や浅間塚、御嶽塚が多く残されていて楽しいです。
かなり精力的に動かれているようで、ちょっと羨ましいです。
- 2020/06/03(水) 03:20:47 |
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- ご〜ご〜ひでりん #G67hs.TE
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