
この「殿山古墳群」は、昭和41年(1966)に行われた、日本道路公団の東名高速道路建設に伴う分布調査により8基の古墳が確認されており、「1号墳」と「2号墳」の2基の古墳の発掘調査が行われています。「殿山古墳群 6号墳」はこの調査当時には残存しており、個人の屋敷内に築山として存在していたようです。雑竹林の中にあり、墳丘はあまり明瞭ではなかったようですが、墳頂部には松の独立樹があったといわれています。
画像が世田谷区大蔵6丁目、6号墳の推定地を東から見たところです。台地縁辺の、いかにも古墳が存在しそうな立地条件の箇所であり、同じ台地縁辺に5号墳、4号墳も並ぶように存在しています。。発掘調査の予定もあったようですが、結局行われないまま東名高速道路建設により消滅しています。
この地点は東京外かく環状道路と東名高速道路が接続する東名ジャンクションの用地となっているので、今後景観も大きく変わってくるものと思われます。周溝の一部でも検出される可能性はあるように思うのですが、発掘調査等はおこなわれているのでしょうか。。。
<参考文献>
世田谷区史編さん室『世田谷区史料 第8集 考古編』
東京都教育委員会『都心部の遺跡』
東京都教育委員会『東京都遺跡地図』
- 2015/02/16(月) 00:22:17|
- 世田谷区/殿山古墳群
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