
画像は、あきる野市草花にある「草花古墳群7号墳」を西から見たところです。あきる野市の遺跡番号59-7番の古墳です。
「草花古墳群7号墳」は、南に張り出した舌状台地の突端部西側に所在しています。『多摩地区所在古墳確認調査報告書』(1995年発行)によるとこの古墳は平成4年に確認調査されており、下記のような記述が見られます。
3-7.(草花古墳群)
遺跡地図番号:秋川市・五日市(あきる野市)59-7
所在地:秋川市草花1334
占地状況:台地縁辺。南に張り出した舌状台地の突端部西側に位置する。
墳丘:現在は径約6m、高さ約0.5m程の墳丘が残っている。東側はブロック塀によって、南側はコンクリート擁壁によって裾が切られている。南側は梅林で、この為の整地やコンクリート擁壁の影響もあるだろうが、南側は墳丘の存在する場所より低くなっている。北側と西側は比較的旧状を留めていると思われるが、畑につながる北側に比べて西側は傾斜がやや急で、そのまま台地の傾斜に続いているようである。墳頂部には祠が祀られている。
主体部:内容不明
(『多摩地区所在古墳確認調査報告書』52ページ)

古墳の西側はすでに宅地化されて台地ごと削り取られており、また東側も宅地となっていますが、実際に現地を訪れてみると、わずかに盛り上がったマウンドの上に祠が建てられているようすを見ることが出来ます。この地点が古墳であれば、草花古墳群で唯一墳丘の残る古墳という事になると思うのですが、発掘調査は行われていないため詳細はわかりません。この古墳の東50m程の地点には「草花古墳群8号墳」も所在しています。
<参考文献>
秋川市史編纂委員会『秋川市史』
多摩地区所在古墳確認調査団『多摩地区所在古墳確認調査報告書』
- 2015/05/11(月) 09:38:33|
- あきる野市/草花古墳群
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