
現在の立川市富士見町1丁目付近には「正身塚」と呼ばれる塚があったといわれています。『東京都遺跡地図』には未登録の塚で、古老の言い伝えにのみ残されている伝説の塚です。
立川市教育委員会より発行された『立川の地名-立川編-』によると、元禄12年(1700)の『名寄帳』には「正身」と「正身塚」とあることから、正身という地域があり、そこに正身塚があったと考えられています。古老の言い伝えによると、塚は高さ約1メートル、広さ7平方メートル程の規模で、戦前までは残されていたようですが終戦後に崩されてしまったといわれています。塚の所在地については旧番地で2254番地付近に所在したとされているようですが、それよりさらに北側の、青梅線と五日市線の中間あたりに所在したとする説もあるようで、正確な跡地はわからなくなっているようです。
画像は、旧2254番地付近を南東から見たところです。跡地と推定した一角の空き地となっている場所を撮影したものですが、開発が進んで宅地化が進んだ周辺地域も含めて塚の痕跡は何も残されていないようです。。。
<参考文献>
立川市教育委員会『立川の地名-立川編-』
- 2015/06/26(金) 02:43:34|
- 立川市の古墳・塚
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