
「下山2号墳」は、世田谷区瀬田5丁目に所在する古墳です。『東京都遺跡地図』には世田谷区の遺跡番号323番の古墳として登録されています。
この古墳のマウンドはすでに消滅しているものの、平成9年(1997)の宅地造成工事に伴う事前調査により周溝が検出されています。推定規模は内径約12m、外径約15.5mで、遺物は出土していないものの覆土の様相から古墳時代中期から後期初頭のものであると考えられています。
画像の畑地の奥、宅地のあたりが古墳の跡地となるようですが、残念ながら古墳の痕跡を見ることは出来ません。この瀬田の台地上にマウンドの残る古墳は存在しないようですが、周辺からは下山1号墳と3号墳の2基の円墳の周溝が検出されており、周辺にはさらに数基の同規模の古墳が存在するのではないかと考えられています。この地域にはまだ畑地も残されており、今後の調査による新たな発見が楽しみです。。。
<参考文献>
世田谷区教育委員会『1997年度 世田谷区埋蔵文化財調査年報』
東京都教育委員会『東京都遺跡地図』
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- 2015/10/28(水) 00:35:32|
- 世田谷区/砧古墳群その他
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