
画像は、大田区鵜の木1丁目の光明寺境内に所在する「弁天山」を南東から見たところです。
この「弁天山」は、光明寺の山門を入ってすぐの参道の左側にひっそりと存在します。同じ敷地内には「荒塚古墳1号墳」が残存しており、また近年の発掘調査により「荒塚2号墳」の存在も確認されていることからこの弁天山が古墳である可能性も充分に考えられると思われますが、発掘調査等は行われていないようなので、埋葬施設や出土品等についてなどの詳細はまったくわかりません。調査が行われた「荒塚古墳」に関する発掘調査報告書等の資料にもこの弁天山に関する記述はほとんどなく、『東京都遺跡地図』にも登録されていないという不思議な存在です。

画像のように墳頂部には弁天様が祀られており、塚は「弁天山」と呼ばれているそうです。江戸時代の地誌『新編武蔵風土記稿』には「弁天社 中門を入て左にあり…」と弁天社についての記述が見られるものの、塚の上に祀られていたのかどうかは特に記されていません。この塚が古墳であるならばその名称は「弁天山古墳」、もしくは「荒塚3号墳」といったところかと思われますが、鵜の木の古墳群が存在する舌状台地の先端に位置するこの「弁天山」が古墳であるかどうか、真相はわかりませんでした。。。
<参考文献>
東京都大田区『大田区史 資料編 地誌類抄録』
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- 2015/11/14(土) 22:40:01|
- 大田区/鵜の木久が原古墳群
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| コメント:2
こんにちわ。
弁天様だったのですね。見に行かれた方々が古墳ではと紹介されているようですが、本当に謎のマウンドですね。
- 2015/11/15(日) 08:43:20 |
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- kame-naoki #-
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本当に謎のマウンドです。光明寺の奥様は絶対に古墳だよと断言されていましたが。笑。
この周辺には古くから続くお屋敷もあるようですし、まだ未発見の古墳も残されているかもしれません。。。
- 2015/11/15(日) 11:34:16 |
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- ご〜ご〜ひでりん #OsZoF7Es
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