
「下石原遺跡」は、多摩川中流域左岸の立川段丘面、府中崖線上に所在する遺跡です。調布市の西南域、調布市下石原3丁目に所在するこの遺跡の舌状台地の先端部から発見されているのが「下石原1号古墳」と「同2号古墳」の2基の古墳です。『東京都遺跡地図』には「下石原1号古墳」が52-1番、「下石原2号古墳」が52-2番の古墳として登録されています。
画像が、2基の古墳が検出された「下石原遺跡第3地点」を南から見たところです。どちらも周溝は検出されず、主体部と考えられる石室の床部分が確認されたのみで、古墳の規模はわからないようです。石室の周辺には小礫が多く散乱していたことから、この小礫が構築する河原石積の石室であったと推定されています。出土品等が存在しないため築造年代はわからないようですが、石室の形態から後期古墳である可能性が高いようです。
現在この場所は調布市の「地域福祉センター」となっており、古墳の痕跡は何も残されていないようです。。。
<参考文献>
調布市教育委員会・調布市遺跡調査会『調布市下石原遺跡』1987
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- 2015/11/24(火) 01:12:21|
- 調布市/下石原古墳群
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貴重な情報ありがとうございます!早速行って見ます。
- 2017/03/04(土) 09:42:34 |
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- ご〜ご〜ひでりん #OsZoF7Es
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