
飛田給古墳群は、調布市の最西端に位置しており、府中崖線上の立川段丘面縁辺部に所在する古墳群です。東には下石原古墳群が、西には府中市の白糸台古墳群が隣接しており、飛田給古墳群と府中市白糸台古墳群は主体部や墳丘の規模、構造等がほぼ共通しており、行政区分は異なるものの一連の古墳群であると考えられています。
画像は、調布市飛田給2丁目の「飛田給1号墳」の跡地を南から見たところです。『東京都遺跡地図』には51-1番の古墳として登録されています。この古墳は、昭和56年(1981)に行われた調布市遺跡調査会による調査において周溝の3分の1が検出されており、北西部に陸橋部を持つ推定外径約21mの円墳であるとされています。土師器壺形土器と小形広口壺が完形で出土しています。
未調査の3分の2の部分は塀の向こう側ということでひょっとして何か痕跡が残されているのではないかとも思ったのですが、この日は桜塚1号墳を見学できたことと、桜塚10号墳が保存されて残されていることを確認したところで情熱が終ってしまっていて、訪ねてみることなく帰宅してしまいました。笑。
飛田給古墳群はかなり古墳が密集している地域ですので、まだなにか痕跡が残されている古墳もあるかもしれません。今後の調査における新たな発見が楽しみですね。。。
<参考文献>
調布市教育委員会・調布市遺跡調査会『調布市飛田給遺跡』1983
多摩地区所在古墳確認調査団『多摩地区所在古墳確認調査報告書』
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- 2015/12/25(金) 01:16:11|
- 調布市/飛田給古墳群
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