
飛田給古墳群は、調布市の最西端に位置しており、府中崖線上の立川段丘面縁辺部に所在する古墳群です。東には下石原古墳群が、西には府中市の白糸台古墳群が隣接しており、飛田給古墳群と府中市白糸台古墳群は主体部や墳丘の規模、構造等がほぼ共通しており、行政区分は異なるものの一連の古墳群であると考えられています。
画像は、調布市飛田給2丁目の「飛田給2号墳」の跡地を北西から見たところです。『東京都遺跡地図』には51-2番の古墳として登録されています。この古墳は、昭和56年(1981)に行われた調布市遺跡調査会による調査において周溝の一部が検出されており、その後の平成7年(1995)の調査により未調査部分の周溝が検出され、直径18mの円墳であることが確認されています。
画像の、コンビニエンスストアの駐車場のあたりが古墳の跡地であると思われますが、古墳の痕跡は何も残されていないようです。
<参考文献>
調布市教育委員会・調布市遺跡調査会『調布市飛田給遺跡』1983
多摩地区所在古墳確認調査団『多摩地区所在古墳確認調査報告書』
調布市教育委員会『埋蔵文化財年報 -平成7年度-』
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- 2015/12/26(土) 01:30:35|
- 調布市/飛田給古墳群
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