
飛田給古墳群は、調布市の最西端に位置しており、府中崖線上の立川段丘面縁辺部に所在する古墳群です。東には下石原古墳群が、西には府中市の白糸台古墳群が隣接しており、飛田給古墳群と府中市白糸台古墳群は主体部や墳丘の規模、構造等がほぼ共通しており、行政区分は異なるものの一連の古墳群であると考えられています。
「飛田給6号墳」は、飛田給2丁目において検出された方形周溝墓です。主体部は検出されておらず、幅約2~3m、一辺約16~17mの溝が方形に巡っており、周溝内から出土した土師器の壺が古墳時代の前期の4世紀代に比定されることから、”弥生時代の方形周溝墓の系譜として残った形態”であるとされています。この遺構は集合住宅の建設により消滅しており、残念ながら痕跡を見ることは出来ません。
<参考文献>
調布市教育委員会『調布市の遺跡調査 -第7集-』
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- 2015/12/30(水) 21:50:09|
- 調布市/飛田給古墳群
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| コメント:4
おはようございます。
調布市内の古墳はほとんど見学できないのが残念ですね。多摩地域においては狛江古墳群と同じく重要な古墳群と思うのですが。
本年もよろしくお願いします。
- 2016/01/03(日) 08:35:15 |
- URL |
- kame-naoki #-
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kame-naokiさま、こんばんは。
そうですね。調布市は、良い状態で残存する古墳がもう少しあってもいいのになあと思います。
こちらこそ、今年もよろしくお願いします!
- 2016/01/03(日) 23:03:04 |
- URL |
- ご〜ご〜ひでりん #OsZoF7Es
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市街地化が進む地域では古墳もその姿を留めるのが難しいようですね。
土地の歴史を留めるには、神社や史跡にならければ存続できないのでしょうか。
今年もよろしくお願いいたします。
路傍学会長拝
- 2016/01/03(日) 23:58:06 |
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- 路傍学会長 #-
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路傍学会長様
本当に、都内の古墳は、史跡として指定されるか神社の境内に保存されるか、どちらかしか生き延びる道はないのかもしれませんね。
こちらこそ本年もよろしくお願いいたします。
- 2016/01/05(火) 03:32:52 |
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- ご〜ご〜ひでりん #OsZoF7Es
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