
「白糸台古墳群」は、京王線多摩霊園駅東南方から調布市境にかけて府中崖線に沿う立川段丘上に存在する古墳群で、調布市側に展開する飛田給古墳群とは一連の古墳群であると考えられています。
画像は、府中市白糸台5丁目の「白糸台古墳群2号墳」の跡地を南西から見たところです。『東京都遺跡地図』には府中市の遺跡番号23-2番の古墳として登録されています。
この古墳は、昭和52年(1977)に行われた都市計画道路2•2•12号線築造に伴う調査により確認されています。1号墳の北東27mに位置しており、1号墳同様に調査当時には墳丘は残存せず、埋葬施設も検出されなかったようです。規模は内径約10.5m、外径約15.1mのブリッジ付円墳で、周溝内からは多くの土師器が出土しています。
切り通しとなっている道路の部分は台地ごと削られていて何も残されていないようですが、側道の横にわずかに存在する緑地に周溝が保存されているのでしょうか。残念ながら地上に古墳の痕跡は何も残されていないようです。。。

<参考文献>
府中市教育委員会・府中市遺跡調査会『武蔵国府関連遺跡調査抄報 Ⅰ』
府中市教育委員会・府中市遺跡調査会『武蔵国府の調査 Ⅳ』
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- 2016/01/22(金) 23:58:59|
- 府中市/白糸台古墳群
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