
御嶽塚古墳群は、JR南武線西府駅南側の府中崖線上に広がる、府中市西端に存在する古墳群です。東西約600m、南北約100mの範囲に分布しており、西端は国立市の「下谷保古墳群」につながると考えられています。当初は「高倉古墳群」の一部であるとされていましたが、古墳の分布に違いが見られることや高倉古墳群との間に小規模な開析谷が入り込んでいることから、現在は別々の古墳群とされています。
「御嶽塚18号墳」は、武蔵国府関連遺跡の西府・本宿町地域に位置する、JR南武線西府駅西北西約430mに地点で確認された古墳です。古墳の東側の一部が検出され、周溝の約4分の3ほどが調査されています。規模は墳丘径9mの周囲を幅2mほどの周溝が廻る円墳と推定されており、周溝内からは古墳に伴う遺物は検出されなかったものの縄文土器が出土しています。
画像中央の道路から右側の建物にかけてが古墳の跡地であると思われますが、残念ながら古墳の痕跡を見ることは出来ませんでした。。。
<参考文献>
府中市教育委員会・府中市遺跡調査会『武蔵国府の調査 39』
府中市教育委員会・府中市遺跡調査会『武蔵国府関連遺跡調査報告 40』
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- 2016/02/23(火) 02:28:09|
- 府中市/御嶽塚古墳群
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