
「下谷保5号墳」はすでに削平されて墳丘の存在しない古墳で、下谷保遺跡第2地点の調査により周溝が検出されています。残存する「下谷保1号墳」の北東部に隣接して造られており、規模は推定墳丘径約16.5m、外径は20.5mと、下谷保1号墳よりもわずかに小型の円墳です。石室はすでに破壊されて存在せず、周溝から須恵器片が出土しています。
この5号墳は円形周溝墓である可能性も考えられているようですが、下谷保古墳群中に位置することや須恵器が出土していることから古墳時代後期の築造と推定されています。
画像は、残存する下谷保1号墳の墳丘上から見た下谷保5号墳の跡地のようすです。残念ながら古墳の痕跡は何も残されていないようです。。。
<参考文献>
国立市遺跡調査会・国立市教育委員会『下谷保遺跡』
多摩地区所在古墳確認調査団『多摩地区所在古墳確認調査報告書』
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- 2016/05/17(火) 01:05:12|
- 国立市/下谷保古墳群
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