
「下谷保6号墳」はすでに削平されて墳丘の存在しない古墳です。円墳の周溝ではないかと推測される溝状遺構が一部検出されたのみで、規模や築造年代、石室の構造等はいっさい不明の古墳です。
東京都内の古墳は、周溝が検出されるなど発掘調査により確認されたものが多く、墳丘が残存する古墳は希少な存在となっています。この「下谷保古墳群」も、史跡公園として保存された1号墳と近距離に現存する2号墳、個人の民家内に残されている「谷保古墳」以外には痕跡の残る古墳はなさそうです。古墳探訪にあたり、まだ未確認ながらも痕跡の残る古墳が存在するのではないかという期待もあったりするのですが、なかなか都内では簡単ではないようです。。。
<参考文献>
国立市教育委員会『市内遺跡緊急調査報告5』
多摩地域史研究会『多摩川流域の古墳』
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- 2016/05/18(水) 08:59:57|
- 国立市/下谷保古墳群
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