
「道場古墳群」は日の出町平井に所在する古墳群です。『東京都遺跡地図』には、日の出町の遺跡番号22番の遺跡として「道場遺跡・道場古墳群」の名称で登録されています。秋留台地の北端にあたる、崖端に接する台地縁辺部に位置しており、平成9年(1997)の宅地造成工事に伴う調査により2基の古墳の埋葬施設と部分的に欠落する周溝が確認されています。
画像の右側あたりから検出されたのが1号墳、中央付近から検出されたのが2号墳で、この2基の古墳の周溝は全周していないことから形状は不明であるものの、隅丸方形状であったと想定されているようです。古墳の築造は、出土遺物により7世紀後半と推定されています。
この古墳の発掘当時には石室の移築が考えられていたようなので、どこかに復元されていないか調べてみたのですが、残念ながら実現はしていないようです。また、この古墳群周辺の台地縁辺部には石室の構築材と思われる川原石を畑等にまとめられている箇所が複数存在するということで、周辺をぶらぶらと散策してみたのですが、それらしき遺構を見つけることは出来ず、この周辺地域もかなり宅地化が進んでいるようです。。。
<参考文献>
多摩地域史研究会『多摩川流域の古墳時代 ―国府以前の様相―』
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- 2017/03/03(金) 00:18:05|
- 日の出町の古墳・塚
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