
「下布田古墳群」は、調布市南端を画する多摩川左岸、武蔵野台地立川段丘面縁辺に所在する古墳群です。周辺では縄文時代及び古墳時代から中近世にかけての遺構や遺物が検出されており、17基の古墳が確認されています。
画像は、調布市布田3丁目の「下布田16号墳」の跡地周辺を南西から見たところです。この古墳は、下布田古墳群中の北端に位置しており、平成18年(2006)に行われた店舗建設に伴う発掘調査により周溝の一部が検出されたことにより、その存在が確認されています。古墳の規模は外周径40mの円墳と推定されており、周溝より須恵器・長頸壺の破片が一点出土しています。画像の、品川道からコンビニエンスストアの駐車場にかけて古墳が存在したと思われますが、やはりこの古墳も痕跡を見ることは出来ません。
この16号墳は、帯状に分布する古墳群中北側に離れた位置に存在していることから、まだ調査が行われていない空白域に古墳が存在する可能性も想定されます。今後の調査が楽しみな地域ではないでしょうか。。。
<参考文献>
調布市教育委員会『埋蔵文化財年報 ―平成18年度―』
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- 2017/03/17(金) 01:04:55|
- 調布市/下布田古墳群
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