
画像は、あきる野市牛沼に所在する「あきる野市№104-2遺跡(牛沼古墳群2号墳)」を北西から見たところです。『多摩地区所在古墳確認調査報告書』には「牛沼古墳群2号墳」という名称で掲載されていますが、『東京都遺跡地図』にはあきる野市の遺跡番号104-2番の無名の古墳として「あきる野市№104-2遺跡」の名称で登録されています。
この牛沼古墳群2号墳も、前回紹介した2号墳と同様に、圏央道の建設計画に対しての地元住民の反対運動や訴訟の末に、破壊を免れたという古墳です。1号墳と同じく真上が圏央道の秋川高架橋となっており、古墳はフェンスに囲まれる形で現状保存されています。
古墳が残されたことに対しては喜ばしいとは思うのですが、施錠されて滅多に人が立ち入らない敷地内でさらにフェンスで囲ってしまったことにより、フェンスの外側は整地されているにも拘らずフェンスの内部だけが竹林となって鬱蒼としています。本当にこれで良いのだろうかと甚だ疑問なのですが、きちんと整備して史蹟公園として古墳を公開したりできないのでしょうか。。。

画像は、北から見た、雑草の合間に僅かに見える2号墳のマウンドです。平成7年(1995)に発行された『多摩地区所在古墳確認調査報告書』には墳丘は「消滅」とあり、主体部についても「石積の一部と思われる石が露出している」とのみ書かれていますが、少なくとも1号墳と比べると墳丘らしきマウンドが残されているようにも見えます。

画像は、最初に訪問したときの2号墳のようすです。このときは、フェンス内の竹や雑草が伐採されていて墳丘がきれいに見えたのですが、残念ながら敷地内には入ることが出来ず、遠方からの見学のみでした。。。
<参考文献>
多摩地区所在古墳確認調査団『多摩地区所在古墳確認調査報告書』
東京都教育委員会『東京都遺跡地図』
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- 2017/05/22(月) 00:17:18|
- あきる野市/牛沼古墳群
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