
画像は、かつて古墳ではないかと考えられていた多摩川台公園内のマウンドです。発掘調査以前は「多摩川台古墳群8号墳」と呼ばれており、「後藤第8号墳」、「西岡第39号墳」とも呼称されていました。調査の結果、埋葬施設や周溝等は検出されず、北側の切り通し道路の法面整備に伴い形成された高まりが古墳の墳丘と誤認されたことがわかっています。
多摩川台古墳群を1号墳から順に見学してきた状況でこのマウンドを見れば、どんな考古学者でも古墳であるとしか考えられない形状と位置をしていると思うのですが、「残土の山」ということで、納得です。笑。
<参考文献>
野本孝明「南武蔵 多摩川台古墳群」『武蔵と相模の古墳』
大田区立郷土博物館『大昔の大田区 原始・古代の遺跡ガイドブック』
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- 2017/07/29(土) 00:03:27|
- 大田区/田園調布古墳群
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