
『東京都遺跡地図』には、八王子市川口町調井に「八王子市№30遺跡」という名称の古墳が登録されています。八王子市の遺跡番号30番の古墳です。画像は、この古墳の跡地周辺を東から見たところです。
この古墳は、多摩地区所在古墳確認調査団により行われた分布調査により把握されているようですが、平成7年(1995)に発刊された『多摩地区所在古墳確認調査報告書』によると、墳丘は「消滅」、主体部も『消滅?」とされており、詳細の全くわからない古墳です。東京都遺跡地図の分布図を参考に訪れてみたのが画像なのですが、多摩川の支流である北浅川左岸の台地縁辺部にあたるこの場所の西方150mほどの地点には「調井古墳」があり、立地的には古墳の存在の可能性は十分に考えられる場所です。
『東京都遺跡地図』と『八王子市遺跡地図』ではこの古墳の位置に微妙なズレがあるのですが、画像は『東京都遺跡地図』に記された周辺のようすです。左側は崖になっていて、右側の古墳の跡地とされる周辺は宅地と道路となっているため、古墳自体の痕跡は残されていないように見受けられるのですが。。。

古墳の跡地とされる民家と道路の際のあたりには、古墳の石室の石材ではないかと勘ぐりたくなるような石が置かれています。何とも気になる存在ですが、古墳との関係は不明です。。。
<参考文献>
八王子市教育委員会『八王子市遺跡地図』
多摩地区所在古墳確認調査団『多摩地区所在古墳確認調査報告書』
東京都教育委員会『東京都遺跡地図』
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- 2018/03/24(土) 08:40:29|
- 八王子市の古墳・塚
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