前回に引き続き、多摩市和田に所在する「塚原(つかっぱら)古墳群」中の、今回は2号墳を紹介します。
2号墳は、昭和59年に多摩市遺跡調査会・多摩市教育委員会により、また昭和59・60年多摩市計画道路事業1・3・1号線関連遺跡調査会により調査が行われています。主体部は消滅しており詳細は不明ですが、陸橋部を有する周溝が検出されており、墳丘径約19mの円墳であることがわかっています。幅2.4~2.8m、深さ80~140cmの周溝からは土師器甕が出土しているようです。
画像は2号墳の跡地周辺のようすです。正確な地点ではなく、だいたいこの辺り、という場所です。発掘調査時には墳丘は一部残存していたようなのですが、画像の奥は野猿街道の切り通しとなっており、この街道の整備工事により、残念ながら古墳は消滅、墳丘を見ることはできないようです。
<参考文献>
多摩地区所在古墳確認調査団『多摩地区所在古墳確認調査報告書』
多摩地域史研究会『多摩川流域の古墳時代 ー国府以前の様相ー』
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- 2018/09/06(木) 23:05:31|
- 多摩市/和田古墳群
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