
画像は、多摩市和田の塚原古墳群5号墳の跡地周辺のようすです。『東京都遺跡地図』には208-5番として登録されている古墳です。
この古墳は、昭和62年と同63年に多摩市遺跡調査会により発掘調査が行われています。幅1.75m〜2m、深さ55〜80cmの陸橋部を有する周溝が検出されており、墳丘径約14mの円墳であることがわかっています。主体部は河原石による袖無型の横穴式石室で、石室内からは大刀3点、短刀1点、刀子4点、鉄鏃70点等が出土しており、石室外からも土師器や須恵器など多くの遺物が出土しています。
古墳群の東側はすでに宅地化が進んでおり、古墳の痕跡は見ることができません。墳丘をみることができる古墳は、個人の邸宅内に残された1号墳1基のみということになるようです。。。
<参考文献>
多摩地区所在古墳確認調査団『多摩地区所在古墳確認調査報告書』
多摩地域史研究会『多摩川流域の古墳時代 ー国府以前の様相ー』
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- 2018/09/16(日) 00:15:11|
- 多摩市/和田古墳群
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