
画像は、多摩市和田所在の塚原古墳群6号墳の跡地周辺のようすです。
『東京都遺跡地図』には208-6番として登録されている古墳です。
この6号墳は、昭和初期あたりまでは半壊という状況ながらも墳丘が残されていたといわれ、昭和60年に行われた多摩市計画道路事業1・3・1号線関連遺跡調査会による発掘調査の際にも、南北12m、東西5m、高さ1mの高まりが残存していたようです。マウンドの周囲からは、幅1.6m、深さ35〜45cmの周溝が検出されていますが、確認された周溝が一部であったことから、陸橋部の存在は不明とされています。古墳は、径約18mの円墳であると推定されています。主体部は河原石による複室構造の胴張りの横穴式石室で、石室内からは大刀1点、刀子1点、金環2点などが出土しています。
現在は野猿街道の整備工事により地中の周溝も含めて消滅しており、古墳の痕跡は何も残されていないようです。。。残念。。。
<参考文献>
多摩市計画道路事業1・3・1号線関連遺跡調査会『和田・百草遺跡群』
多摩地区所在古墳確認調査団『多摩地区所在古墳確認調査報告書』
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- 2018/09/21(金) 08:03:27|
- 多摩市/和田古墳群
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