
相模原市緑区川尻地区には、前回紹介した「川尻八幡神社古墳(扇塚)」の他にもう一基、古墳の可能性が考えられる塚が存在します。画像は、相模原市No.252遺跡として登録されている「風間南遺跡」内に所在する塚です。
「風間南遺跡」は、境川に突き出す丘陵の尾根裾に位置しており、南端の明観寺とその墓域を除くほぼ全域が畑地として利用されています。その畑地の中に、画像の塚が残されています。
『津久井町史』には、周辺の傾斜地から古墳時代後期の鬼高式の破片が数点採集されている事例を挙げ、「本遺跡の特徴として、尾根裾の先端部に比高2.5メートル、直径約6メートルの塚が遺存していることを上げられる。古墳としての根拠もないが、同時にそれを打ち消す積極的根拠もない。」と書かれています。

西から見た塚の様子です。
塚の所在地は、「川尻八幡神社古墳(扇塚)」から北に600メートルほどと比較的近い位置にあたります。境川右岸に所在するこの塚は、果たして古墳なのでしょうか。。。
<参考文献>
相模原市教育委員会教育局生涯学習部博物館『津久井町史 通史編 原始・古代・中世』
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- 2019/03/31(日) 02:08:45|
- 相模原市の古墳・塚
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